きょうだい児に生まれた事が人生最大の悩みだった私の半生

「きょうだい児」とは、障害や病気を持つ子どもの兄弟姉妹のこと。
兄弟が障害や病気を持っていると両親・家族の注意は、その兄弟・姉妹の方に向きがちになり、きょうだい児の方にまで注意を向けるエネルギーが残っていなかったりしていて、なんらかの我慢を強いられがち。
また家族からだけでなく、友人・知人から嫌な事を言われたりする機会もありがち。



子どもの頃に忙しかったり、イライラしている親を見て、なんとなく我慢をしがち。
自分を抑え勝ちの為に実年齢より大人っぽかったりして、親は安心して、ますます、きょうだい児をほおっておきがち。



子どもの頃は抑えて来たけれど、その習慣や親からの充分な注目・愛情を得られない子供時代を送った為に心の奥底に、劣等感・不満感等を抱えたりしがち。
また目に見える形としては、大人になってからの交際や結婚に影響を及ぼしたりする。
なので、障がい児・者障がい児の親のみならず、きょうだい児(大人になったきょうだい児)も、生きづらさを抱えて生きているのだ。



この言葉を知ったのは、10年以上前の事。
そして、これらのきょうだい児に共通する傾向性を知った時、ハタと膝を打った。
まさしく、私の事と!
(同時に自分も発達障害傾向があると知ったけど、それは今回は置いといて)



10代、20代、30代は、アスペルガー傾向のある(診断を受けていないので傾向としかいえないけれど。アスペルガーと診断されるより前に感情的に怒る両親がいる家族環境の為に統合失調症を発症してしまった)兄が人生の最大のお荷物だった。
毎日、気分が晴れず、仕事に就いてからは、ショッピング・海外旅行・映画・ファッション等に注意を向ける事で、その心の重荷から目を背けたかった。
けど、その心の重荷は靴底についたチューインガムのように、しつこくて取れない。
「なんでこんな家に生まれたかのか?」
と親や神様を恨み呪った。
いまでこそ、将来の事を全然考えない私だから(つまりノー天気、楽天的な性質)、頑固な汚れのように、へばりついた悩みだった兄の悩みは全然ないけど。



でも、まあ、今まで独身だったのも、兄の存在が邪魔していたのは正直な話。
家族と言う重荷を、これ以上背負いたくなかったから。
20代~30代の私の望みは、「孤児で生まれたかった」ということ。
そうしたら、家族の事を考えずに、素直に結婚できるだろうと思い。
なにしろ交際していても、「いつか兄の事がばれるのかな?」「兄の事を言わないといけないのかな?」と思うと気が思い。
統合失調症に加えて、なんだか不思議な人格(昔はアスペなんて言葉はなかったから本当に不思議な人格としか思えなかった)の兄の事を知られるのが、とても嫌だった。



なので、孤児に生まれたかった。
いま考えると、孤児で生まれる事は、とても辛いことだけど。
で、今は、どんな兄でも兄弟がいたほうが良い、とつくづく思う。
(まあ、愚痴が言える定型発達の姉がいるから救われているということもある。
これが兄一人だと、ちょっとしんどいかも)



だからこそ思う。
いまも心に、あの大きな岩が頭とハートの上に乗った様な、どんよりとした人生を送っている人がいるかと思うと切ない。



だから声を大にして言いたい!
負けるなきょうだい児!
いつか、こんな日も来るかもしれないからね。👇

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